今は9割以上の中小企業でも、自社のホームページを開設しています。
しかし、ホームページで集客できているのはほんのわずかしかありません。

そんな中、ホームページの正しい活用方法がわかると、広告費をかけずに集客し続けることができます。
効率的なホームページ集客の方法がわかっているだけで、自社の大きな武器となるはずです。

本記事では、ホームページで集客するためのポイントやコツ、集客方法、集客できない原因などを解説します。

特に、これからホームページ運営を担当する方や、ホームページ運営しているけど集客できていない方におすすめです。
ホームページで集客できるようになると、集客のための時間も労力も減らすことができ、他の重要な業務に集中できるでしょう。

ホームページによる集客効果とは?

ホームページ 集客

まず始めに、ホームページで集客すると、どんなメリットがあるのかを紹介します。
ホームページ集客は、大きく2つの効果があります。

・問い合わせが増加する
・SNSを利用すれば拡散力に期待できる

問い合わせが増加する

ホームページで集客できるようになると、問い合わせや商品・サービス購入などのコンバージョンも増加します。

ホームページでの集客が増えてきたということは、社名や自社商品名で検索されるようになったり、自社商品に関連したキーワードで検索されることが増えたということです。
さまざまなキーワードで自社ホームページが上位表示されていれば、自然とアクセス数も増えていきます。

つまり、認知度・知名度や評判が上がってきた証拠です。
多くの人から信頼されるようになると、さらにコンバージョンも増えていくでしょう。

自社商品・サービスを身近に感じてもらえれば、ユーザーの行動をコントロールしやすくなります。
新たな自社商品・サービスを出した際も、コンバージョンしやすい顧客が多くいるため、マーケティング戦略を立てるのも楽になるはずです。

SNSを利用すれば拡散力に期待できる

ホームページはSNSとの相性が抜群です。
SNSの拡散力を利用することで、ホームページでの集客も爆発します。

SNSは「いいね」や「シェア」などの機能があるため、自社のことを知らない層にも情報を届けることが可能です。
特に、Twitterでは「いいね」「リツイート」機能による拡散力は非常に高く、一気に多くのユーザーに広まる可能性があります。

そんな魅力的なSNSのアカウントを作り、ホームページ内で紹介しておくことで、ホームページを閲覧しているユーザーにも認知してもらえ、フォロワー数も増加するでしょう。
さらに、ホームページ内のコンテンツが有益で質の良い内容だと、ユーザーによって拡散される可能性もあります。

結果、SNSからホームページに訪れるユーザーも増えていき、より多くの集客が見込めるのです。

ただ、SNSは炎上リスクがあることに注意して運用しましょう。
SNSは相手の顔が見れず、主に文章だけのやり取りになってしまうため、説明不足で誤解されたり、気軽に不適切な発言をしてしまう場合もあります。

拡散力のあるSNSは、有益な情報はすぐ広まりますが、悪い情報もすぐに広まっていきます。
投稿する前にきちんと確認するなどして、炎上しないよう慎重に運用していきましょう。

ホームページで集客するための大切なポイント

ホームページ 集客

ホームページで集客する場合、知っておくべきポイントというのがあります。
以下3つのポイントをおさえておくことで、集客の効率も数段変わってくるため、ここでしっかり理解しておきましょう。

・SEO対策を行う
・顧客の悩みを解決できるコンテンツを発信する
・良質なコンテンツを制作する

SEO対策を行う

SEO(Search Engine Optimization)とは、日本語に訳すと「検索エンジン最適化」。
検索エンジンの検索結果において、自社ホームページの上位表示を目指すことを、SEO対策といいます。

検索エンジンは、ネット上で情報を検索するシステムで、日本ではGoogleとYahoo!が9割以上のシェアを占めています。
ただ、Yahoo!はGoogleのアルゴリズムを採用しているため、SEO対策はGoogleでの上位表示を目指していれば、Yahoo!でも対策できていることになります。

検索結果はGoogleのアルゴリズムによって決定され、巡回ロボット(クローラー)によってWEBサイトごとの評価を決めています。
クローラーに見つからないホームページは、検索結果に表示されません。

そのためSEO対策では、良質なコンテンツ(ホームページ)であることをクローラーに正しく認識してもらう必要があります。
SEO対策を分けて考えると、「内部SEO対策」「外部SEO対策」「コンテンツSEO対策」の3つを実施することが大切です。

SEO対策を行ってホームページを上位表示できれば、広告費をかけずに集客し続けることができます。
一度上位表示されるようになると、すぐに順位が落ちることもないため、ホームページを更新し続けていれば、集客効果は持続するのです。

さらに、上位表示されることでユーザーの目にも留まりやすいため、認知度も上がっていきます。
結果、企業への信頼性もアップし、集客もしやすくなります。

一方でSEO対策のデメリットも考えないといけません。
SEO対策のデメリットとしては、上位表示させるまで、つまり集客効果を出せるまで時間がかかってしまいます

その他にも、上位表示させるためにはSEO対策の専門知識が必要だったり、コンテンツ制作には時間がかかったりするなどの懸念点もあります。

SEO対策は即効性のある集客方法ではないため、費用はかけずに長期でみて集客できるようになるための戦略と考えておきましょう。

顧客の悩みを解決できるコンテンツを発信する

ホームページで集客するためには、まずターゲットが定まっていないといけません。
誰に向けてホームページを作り、誰のためにコンテンツを発信しているのかを明確にしておきましょう。

ターゲットがぼんやりして、曖昧な状態のまま発信していると、誰にも興味を持たれません。
不特定多数に向けた情報発信は、一人ひとりには刺さらず、情報過多のネット上ではスルーされて終わりです。

ターゲットは絞れば絞るほど、内容は深く刺さりやすく、興味を持ってもらえます
興味づけができれば、集客につながり、コンバージョンに至る可能性も上がります。

そのため、ターゲットは絞って一部のユーザーに向けて情報発信をしていきましょう。

ユーザーは何かしらの悩みを解決するために検索して、ホームページへ訪問してきます。
つまり、ユーザーは何に悩んでいるのか理解して、その悩みを解決できるコンテンツを作れば、ホームページを運営する企業への信頼を得ることが可能です。

自社への信頼が貯まれば、ホームページで紹介される自社商品・サービスの信頼性も上がり、ユーザーに購入される可能性が高まります。
信頼があれば、無理にセールスしなくてもコンバージョンにつながりやすくなるのもメリットの1つです。

良質なコンテンツを制作する

ホームページを運営する上で重要なのが「コンテンツ」です。
ユーザーはホームページを訪れたら、コンテンツを見て情報収集するため、コンテンツの質が集客できるかどうか決まります

集客できるホームページにするためには、まずユーザーのニーズや悩みを理解することから始めましょう。
コンテンツがユーザーの求めている情報ではないと、せっかくホームページに訪れたユーザーもすぐ離脱してしまいます。

ユーザーのニーズを満たしたコンテンツを提供することで、ユーザーからの満足度も高くなり、ホームページ内の他のコンテンツも見られるかもしれません。
ホームページが巡回されて滞在時間も増えていくことで、検索エンジンからの評価も高くなり、上位表示されやすくなります。

良質なコンテンツを作ることが、集客につながるのです。

ただ、新しいコンテンツを作り続けるだけではいけません。
質の低いコンテンツは低評価を受けるため、定期的に改善することが大切です。

過去にアップしたコンテンツも再確認して、古い情報があれば修正したり、新たな内容があれば追記しましょう。
ホームページは放置せず、定期的に更新していくことが重要になります。

▶︎良質なコンテンツを作ってSEO評価を高める方法を知る。

ホームページで集客効果を高めるためのコツ

ホームページ 集客

集客できていないホームページは、共通して以下の3つができていないことが多いです。

・目的を明確にする
・ターゲット層を決める
・過去のコンテンツを修正する

今集客がうまくいっていないのであれば、この3つを意識してホームページを作ってみてください。
コツをおさえて制作することによって、ユーザーから興味を持たれるホームページが出来上がるはずです。

目的を明確にする

検索ユーザーは、自分の抱える問題を解決するためにホームページを訪れます。
何の目的もなくホームページを見にくる人はいません。

それなのに、ユーザーの問題を解決しようとせず、自分たちが伝えたい情報だけをホームページに載せていませんか?

企業側が教えたい情報は、ユーザーにとって興味ある内容とは限りません。
何の目的もなく書いたコンテンツがあったところで、ホームページとして何も機能していないのと一緒です。

ホームページは目的を定め、どのような役割を与えるか決めておくことが重要です。
たとえば、ホームページの目的として、以下のようなものが考えられます。

・商品・サービス購入
・問い合わせ
・店舗来店
・認知拡大
・求人応募

注意点として、複数の目的を設定しないでください。
よくある失敗例が、欲張りすぎてホームページにいろんな情報を盛り込みすぎてしまうことです。

店舗来店を促すコンテンツがあったり、商品購入を促すコンテンツがあったり、目的が複数あると、ユーザーは複数の選択肢があって迷ってしまいます。
導線が複雑になってしまい、次の行動をどうすればいいのかわからない状況に陥ってしまうのです。

目的が明確になっていないホームページは、ユーザーも行動に移せません。
1つの目的をしっかり決めておきましょう

また、具体的な数値を用いて目標を設定すると、より効率的な集客が可能です。
たとえば、以下のような数値的な目標を定めます。

・今月の商品販売数を先月より100個増やす
・半年で問い合わせ数を2倍にする
・求人応募を1週間で1件獲得する

具体的な目標を定めることで、ユーザーだけでなく、自社にとっても今やるべきことが明確になります
何が成功で、何が失敗なのかも判断できるため、改善するスピードも変わってくるでしょう。

ターゲット層を決める

ターゲット層が明確になっていないままホームページを制作してしまうと、集客効果の全くないホームページになってしまいます。
まずは、誰にどんなコンテンツを発信するのか明確にしておきましょう

誰に向けたホームページなのかが決まれば、ターゲット層の悩みがわかります。
その悩みを解決するために情報発信ができるようになると、ユーザーからも検索エンジンからも評価の高いホームページに仕上がるはずです。

ターゲット層を決める際は、ターゲットをより細部まで設定した人物像「ペルソナ」を設定しましょう。
ざっくりした属性のターゲットより、詳細な設定をしたペルソナを採用することで、より集客効果の高いホームページが出来上がります。

たとえば、性別と年齢が一緒の人物だとしても、職業が違うと経済状況も異なるため、それぞれの人物に効果的なアプローチは全く違います。
そのため、細部まで作り込んだペルソナが必要なのです。

ペルソナ設定において、決めるべき必要な項目の例を以下に示します。

・名前
・年齢
・性別
・住所
・職業
・年収
・趣味
・悩み
・家族構成
・1日のスケジュール
・情報収集の方法
・よく見ている動画・書籍
・好きなブランド

より具体的な人物像を洗い出すためには、デモグラフィックだけでなく、サイコグラフィックも設定することが大切です。
デモグラフィックとは年齢や住居などの定量的な情報で、サイコグラフィックは性格やライフスタイルなどの心理的な特定のことを言います。

デモグラフィックはデータがあれば簡単に設定できますが、サイコグラフィックは表面上のデータからはわかりづらいです。
そのため、より詳しいアンケートやインタビューを実施する必要があります。

ペルソナ設定する際に注意してほしいのは、自分の主観や先入観を入れないようにすることです。
自分の思い込みが視野を狭め、実際のユーザー層とのズレを生じさせてしまう可能性があります。

主観をなくすために、実際の顧客に直接聞いたり、口コミなどの客観的なデータを集めて、ペルソナを作ってください。

過去のコンテンツを修正する

過去に作ったコンテンツをそのままにしてはいけません。
定期的に、コンテンツごとにデータ分析を行う必要があります。

データ分析をした結果、低品質なコンテンツであった場合はリライトやSEO対策を実施しましょう。
低品質なコンテンツがあることで、検索順位も低くなってしまいます。

Googleも「低品質なコンテンツは上位表示されない」ことを公式で明言しています。
つまり、低品質なコンテンツがホームページにあると、検索からのホームページ流入がなくなってしまうということです。

どのコンテンツが低品質なのかは、GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールなどの解析ツールを用いて判断しましょう。
クリック率やアクセス数、検索順位などが確認できます。

アクセス数がないのであれば、キーワードの検索数が少ない可能性があります。
キーワードごとに検索ボリュームを調査し、キーワードの需要が少ないのであれば、より需要の多いキーワードを狙ってコンテンツを作ってみてください。

クリック率が低いのであれば、タイトルやディスクリプション(説明文)を見直してみましょう。
検索ユーザーに興味を持たれていない可能性があるため、ユーザーが気になってしまう魅力的なタイトルに変更する必要があります。

検索順位が低いのであれば、コンテンツの中身が薄かったり、検索ユーザーの求めている内容とずれている可能性があります。
他の上位表示されている競合サイトを確認して、その内容を自社にも取り入れてみてください。

また、内容だけでなく、サイトの使いやすさや読みやすさも影響しているかもしれません。
内容は良いことが書かれていても、読みづらいと途中で離脱されてしまいます。

ユーザビリティを高めるために、以下のようなことを意識してください。

・クリックできるボタンをはっきりさせる
・テキストとリンクの違いをはっきりさせる
・目当ての行動までのクリック数を減らす
・現在地をわかりやすくする
・表示スピードを速くする

コンテンツの質が高まることで、ホームページが上位表示されるようになります。
定期的にデータ分析し、改善をしていきましょう。

ホームページへの集客方法の種類

ホームページ 集客

ホームページへの集客方法はたくさんあります。
その中でも今回は、以下の5つの方法を紹介します。

・SNS
・プレスリリース
・オウンドメディア
・セミナー
・メールマーケティング

►他のホームページでの集客方法を確認する。

SNS

SNSとは、InstagramやFacebook、Twitterなどのコミュニケーションツールです。
プラットフォームごとに特徴は異なりますが、それぞれに共通するメリットは以下になります。

SNSのメリット
・無料で利用できる
・簡単に操作できる
・拡散力がある
・ブランディングにつながる

SNSは無料でアカウントを作ることができ、誰でも簡単に利用できます
スマホからでも気軽に投稿できるため、継続しやすいのも特徴の1つです。

プラットフォームによって効果は異なりますが、SNSは拡散力があるため、自社のことを知らない層にも情報を届けることができます。
特に、Twitterは「リツイート」や「引用リツイート」などの機能があり、短期間で多くの人に広まる(バズる)可能性を秘めています。

投稿がバズると、自社の認知も広がり、フォロワーも増えていきます。
その結果、自社の信頼性も高まり、ホームページに集客しやすい状態を作り上げることが可能です。

SNSのデメリット
・炎上リスクがある
・アカウント停止リスクがある

SNSはネット上のやり取りであるため、相手の顔は見えません。
人との会話であることを忘れてしまい、相手に不快な思いをさせてしまうような投稿やコメントをしてしまう可能性もあります。

無意識であったとしても、こちらの意図とは違う内容で伝わってしまうことで、炎上することがあります。
炎上してしまうと、自社のイメージダウンや信頼を失うことになるでしょう。

プラットフォームのルールを破ると、アカウントの停止(垢BAN)にもなり得るため、必ずルールに則って運用してください。
垢BANになると、それまで集めたフォロワーはいなくなり、資産として貯めてきたコンテンツ(投稿)もすべてなくなります。

プレスリリース

プレスリリースとは、企業が発行する公式文書のことで、企業の新しい情報をテレビや新聞などのメディアに発表するものを指します。
新しい情報とは、今まで公開していなかった新商品・サービスの発表や、新しい取り組み、イベント、新規事業の開始なども含まれます。

プレスリリースの目的は、メディアに取り上げられ、自社の活動を広く知ってもらうことです。
影響力の高いメディアに掲載されることによって、認知拡大につながります。

プレスリリースのメリット
・無料で始められる
・自社の信頼性が高まる
・人材採用につながる
・協業につながる

プレスリリースは、広告枠を購入して掲載するわけではないため、配信にかかるコストはプレスリリースの作成・配信コストのみで、自分でやれば費用はかかりません
コストをかけずにPR活動が行え、メディアに取り上げられると大きな反響を得られるため、費用対効果は非常に高くなる可能性があります。

情報も第三者の視点から書かれるため、自社で広告を出すより信憑性の高い情報として、ユーザーに届けられます。
自社の信頼性アップにもつながるのです。

さらに、自社の活動や想いなども発信されることによって、一緒に働きたいと思う入社希望者や、企業などから協業を申し出てくることもあります。

プレスリリースのデメリット
・配信後も工夫が必要
・掲載内容はこちらで決められない

プレスリリースを出しただけでは、メディアに取り上げられる可能性は低いです。
メディアの目に留まるためには、ホームページや採用メディアに掲載したり、SNSで発信したり、プレスリリース配信後にもさまざまな工夫が必要になります。

また、メディアに掲載される内容は自社からリクエストできないため、意図しない内容を掲載される可能性もあります
誤解を招かないように、情報を正しくわかりやすく伝えましょう。

もし予算があるのであれば、PR TIMESや@Pressなどのプレスリリース配信サービスを利用するのもありです。
配信サービスを利用すると、連携した全国紙や大手ポータルサイトを含むメディアなどにも情報が伝わるため、より情報が広まります。

オウンドメディア

オウンドメディアとは、自社が保有しているメディアを指します。
自社サイトやパンフレットなども含まれますが、自社で運営するブログを示している場合が多いです。

オウンドメディアはホームページではありません。
ホームページは集客してコンバージョンすることが目的になりますが、オウンドメディアはホームページにユーザーを流すことが目的になります。

主にオウンドメディアでは、自社商品・サービスとは関係ない内容でも、ユーザーが必要な情報や困りごとを解決できるコンテンツを配信することによって、ホームページへ集客します。
コンテンツを通じて、ユーザーとコミュニケーションをとるツールだと考えておきましょう。

オウンドメディアのメリット
・広告費がかからない
・ブランディングにつながる
・見込み客の獲得につながる
・ユーザーからの信頼感が強まる

オウンドメディアは広告費がかからないため、運営するためのドメイン・サーバー代のみとなります。
SEO対策によって上位表示できるようになれば、継続的に集客することができるため、費用対効果は高いです。

他のメリットとしては、すでに商品・サービスの購入意欲が高い「顕在層」だけでなく、まだ商品・サービスを知らないけど購入する可能性はある「潜在層」にもアプローチできます
つまり、多くの人にリーチできるため、集客できる人も多くなるでしょう。

オウンドメディアではユーザーの求める情報を提供していれば、自社への信頼感が強くなります。
さらに、有益なコンテンツをたくさん見てもらうことで、自社のファンになってくれる可能性もあります。

オウンドメディアのデメリット
・効果が出るまで時間がかかる
・SEOの専門知識が必要
・コンテンツ制作にリソースが必要

オウンドメディアは上位表示されるまで長期間を要します。
コンテンツを作り続け、検索エンジンから評価を受けるまで、最低でも半年はかかると思った方が良いでしょう。

そのため、人的リソースも必要になってきます。
継続的に良質なコンテンツを作り続けるためには、かなりの労力がかかるため、一人でやるのは難しいです。

また、上位表示させるためには最低限のSEO知識も必要です。
SEO対策ができているかいないかで、効果が出るまでの期間にも大きな差が生まれます。

セミナー(WEBセミナー)

セミナーは、参加者にノウハウを提供し、最後に自社商品・サービスを紹介して、ホームページに集客します
WEBセミナー(ウェビナー)は、オフラインセミナーやイベントをZOOMやTeamsなどのWEB会議システムでつなぎ、オンライン上で行います。

2020年からは感染症拡大の影響により、展示会やイベントのリアル開催が中止されたため、多くの企業がウェビナーを導入し始めました。
ここでは、セミナーについてのメリット・デメリットを解説します。

セミナーのメリット
・購入意欲の高いユーザーが多い
・潜在層から顕在層にできる
・リストの獲得ができる

セミナーに申し込んで参加するのには手間がかかるため、実際に受講する人は悩みが深いことが多いです。
そのため、悩みの解決策として自社商品・サービスを紹介すれば、興味を持ってくれる可能性は高く、コンバージョンにもつながりやすいです。

また、セミナー参加者のリストを集めることができます
リストとは、メールアドレスや会社名、役職などの個人情報のことです。

リストは、相手からのアクションを待つプル型ではなく、こちらから積極的にアプローチするプッシュ型のマーケティングができます。
営業の顧客リストに使用したり、お知らせやクーポン配布などをメールで届けることも可能です。

セミナーのデメリット
・セミナーに参加するハードルが高い
・セミナーを開催するハードルが高い

セミナー参加者は受講するのに手間がかかりますが、セミナー主催者も開催するハードルも高いです。
セミナーを開催するための告知や資料の作成、会場の予約など、準備すべきことはたくさんあります。

参加者を集めるのに集客もしないといけません
セミナー当日も、身だしなみや立ち振る舞い、プレゼン力などがその後のホームページ集客やコンバージョンに影響します。

メールマーケティング

メールマーケティングとは、自社の顧客リストにメールを送り、ホームページに集客する施策です。
今はLINEのほうが読まれる可能性が高いですが、いまだにBtoBを中心にメールも有効です。

メールマーケティングの手法として、「メルマガ方式」と「ステップメール方式」の2種類に分かれます。

メルマガ方式とは、配信を希望した人にだけ定期的にメールを送る手法です。
特に、通販サイトでよく使われています。

ステップメール方式とは、事前に決められた条件にあう人だけに、自動的にメールを送る手法です。
特に、健康食品や美容系ではよく使われています。

メールマーケティングのメリット
・ユーザーに合わせたメールを送れる
・好きな時間に送信できる
・潜在層を顕在層に教育できる
・顧客にもアプローチできる

メール配信システムを利用した場合、ユーザーの属性(年齢や性別など)によって送るメール内容を変えたり、配信時間を変えたりすることが可能です。
リアルタイムに一斉送信することもできますし、事前に送る日時を設定しておけば、自動的なメール配信もできます。

自社商品・サービスに興味ないユーザーを、購入意欲の高い顕在層に育てることも可能です。
定期的に有益な情報をメールで伝えることで、自社商品・サービスの魅力が伝わり、コンバージョンにつながります。

また、過去に自社商品を購入したことのある顧客にもアプローチできるため、リピートしてもらえる可能性も上がります
新規を獲得するより、既存顧客に購入してもらう方が費用対効果は高いです。

メールマーケティングのデメリット
・メールアドレス取得に時間も労力もかかる
・メールの制作や運用にリソースが必要
・迷惑メールに分類される

メールアドレスを獲得するためには、時間と労力がかかります
セミナーを開催したり、ホワイトペーパー(自社商品・サービスに関連した有益資料)を作成しないといけません。

メールアドレスを獲得後も、メールを作ったり、運用・改善をしていく人材が必要です。
メールが必ずしも開封されるわけではないため、開封してもらえるか工夫しないといけません。

また、迷惑メールに選別される可能性もあります。
迷惑メールと勘違いされないように対策も行いましょう。

ホームページの集客方法を決めるときのポイント

ホームページ 集客

自社に合うホームページの集客方法を考える際、確認すべきポイントが2つあります。
すべての集客方法は試せないため、以下の2つを考慮して、始めやすい方法から取り組んでいきましょう。

・予算を検討する
・商品や顧客との相性

予算を検討する

企業によって集客にかけられる予算は異なるため、予算に合った集客方法を選ぶ必要があります。

もし予算がない、もしくは予算はあるけどできるだけかけたくない場合、無料or少額でできる集客方法を選んでください。
たとえば、SEOやSNS、プレスリリースなどです。

SEOは専門業者に依頼する場合は数十万円以上かかりますが、自社でやる場合は無料でできます。
効果が出るまで時間はかかるものの、継続的に有益なコンテンツを上げていくことで、上位表示されて自動集客できるようになる可能性はあります。

SNSは無料で利用でき、拡散性も高いため、効率よく自社の認知拡大につながります。
ただ炎上リスクもあるため、媒体ごとのルールを守って運用していきましょう。

プレスリリースは無料で作成できますが、メディアに取り上げられるまでが難しいです。
有名なメディアに取り上げられさえすれば、多くのユーザーに自社を知ってもらえ、信頼性も上がります。

集客に予算をかけられる場合は、リスティング広告やSNS広告、ディスプレイ広告などを使ってみてください。

リスティング広告は、GoogleやYahoo!などの検索結果に表示される広告です。
自然検索(SEO)よりも上部に表示でき、悩みの深い顕在層にアプローチできるため、コンバージョンにつながりやすく、短期間で成果を出せます

SNS広告は、FacebookやInstagram、Twitterなどに掲載できる広告です。
細かいターゲティングができるため、目当てのユーザーを狙って広告を出稿できます

ディスプレイ広告(バナー広告)は、文章や画像、動画を組み合わせた広告です。
テキストだけよりも視覚的に訴求できる上、ユーザーの属性や時間帯も決められたり、過去のサイト訪問ユーザーにピンポイントで広告を出すこと(リターゲティング広告)ができます。

商品や顧客との相性

自社商品・サービスやターゲット層によっても、最適な集客方法は異なります。
高い集客効果を得るためには、それぞれの相性を見極めることが大切です。

たとえば、高額商品・サービスであれば、購入までの比較検討期間が長くなる傾向があります。
そのため、コンテンツによってユーザーの教育をして、自社商品・サービスへの興味関心を高めなければいけません。

SNSを利用する場合、それぞれのプラットフォームごとに特徴や利用者の年齢層が異なるため、SNSの選定が重要になります。
狙っているターゲット層がよくチェックするSNSはどれか、自社商品・サービスが売りやすいSNSはどれかを見極めてください。

Twitterは、20代の利用者が多く、リツイート機能やハッシュタグによる拡散性が高いSNSです。
デメリットとしては、匿名での利用ができるため、情報の信憑性が問題だったり、炎上すると悪いイメージを与えてしまう可能性があります。

Facebookは、40代男性の利用者が多く、実名登録のため細かいターゲティングができるSNSです。
炎上はしづらいですが、拡散性は低くなります。

Instagramは、20代女性の利用者が多く、画像や動画などの視覚的にアプローチできるため、写真映えする商品と相性が良いSNSです。
また、「ググる(Googleで検索する)」のではなく「タグる(ハッシュタグで検索する)」人も多数いるため、ハッシュタグをつけることによって投稿が発見されやすくなります。

YouTubeは、全世代の利用率が高く、今やほとんどの人が使っているSNSです。
文章よりも動画の方が情報を伝えやすいため、商品・サービスの内容を詳しく理解してもらえ、信頼を獲得しやすい特徴があります。

ホームページでうまく集客できないときの原因

ホームページ 集客

もしここまで解説したホームページ制作・運用のポイントをおさえているのに、集客できていないのであれば、以下の2点が原因になっている可能性があります

・ターゲット層が絞れていない
・ホームページを制作しただけで集客できていない

1つずつ見直してみましょう。

ターゲット層が絞れていない

まず1つ目の原因として、ターゲット層に向けて適切なコンテンツが発信できていないことが考えられます。

ホームページではどんなターゲットを選定するかが重要です。
ターゲットの求めている情報が発信できていないと、集客につながりません。

何に悩み、どのような問題解決策の提供を求めているのか、しっかり把握しておきましょう。
ターゲットを明確にしておくことで、作るべきコンテンツがわかるようになります。

ユーザーからのコンテンツ満足度が高ければ、検索エンジンからの評価も高くなり、上位表示されるため、ホームページでの集客効果も高まります。

ホームページを制作しただけで集客できていない

ホームページを作っただけでは集客できません。
どこが良くてどこが悪いのか、ホームページのアクセス解析を行うことが重要です。

アクセス解析ツールを用いることで、ホームページに訪れるユーザーの属性や行動がわかります。
解析ツールはたくさんありますが、ここでは無料で使えるツールを2つ紹介します。

①Googleアナリティクス
Googleアナリティクスは、ホームページを訪れたユーザーの属性(性別や年齢など)や行動を測定可能なアクセス解析ツールです。

具体的に、以下のようなデータが確認できます。

・ユーザー数
・ユーザー属性
・滞在時間
・流入経路
・離脱率/直帰率
・コンバージョン数

②Googleサーチコンソール
Googleサーチコンソールは、ユーザーがどんなキーワードを検索しているのか、クローラーが正しくホームページを認識しているのか、などを測定可能なアクセス解析ツールです。

具体的に、以下のようなデータが確認できます。

・検索キーワード
・検索結果の掲載順位
・表示回数
・クリック数
・被リンク数
・ホームページのエラー・問題点

ホームページ集客まとめ

ホームページ 集客

ユーザーとの接点を持つ重要な役割を果たすのが、ホームページです。
ホームページがあることによって、効率的に集客やコンバージョンにつなげることができます。

集客する方法はたくさんありますが、それぞれに異なる特徴があるため、自社の予算や商品・サービスを考慮した上で、最適な集客方法を選んでください。
メリットやデメリットを理解した上で利用することによって、効果の出る早さや費用対効果は大きく異なるでしょう。

今回解説してきた集客のポイントやコツをおさえて、ホームページを制作・運用していただければ、集客効果もすぐ出てくるはずです。
しっかり事前準備をした上で、ホームページ集客に取り組んでください。

この記事の監修者

星野 和大



1993年生まれ。千葉県柏市出身。
早稲田大学社会科学部社会科学科卒業IQ140overのギフテッド。

学生時代より東証プライム上場企業にてオウンドメディアの構築〜運営に携わり、卒業後は転職メディアを立ち上げ、売却。

WEB系スタートアップの創業メンバーとして、女性向けオウンドメディアのマネタイズを担当し、半年で月商ゼロから約3000万円までグロース。

現在は起業し、クライアントのオウンドメディア構築を担当し、直近では美容クリニックのオウンドメディアを新規ドメインで立ち上げて4ヶ月でデイリーPVを35→4035までグロースさせ、月間検索ボリューム24000のキーワードで3位を取得し、収益化を達成。

他に、LPのディレクションやセールスライティング、年商700億円ほどの東証プライム上場企業のマーケティングアドバイザーも務める。