本記事は、以下のような方におすすめです。
・WEB集客を始めたいけど、種類が多すぎて何をやればいいのかわからない
・自社に最適な集客手段がわからない
・WEB集客しているけど、全く効果がない
WEB集客は正しいやり方と正しい手段を選べば、効率的な集客が可能になります。
ただし、自社に合った集客手段がわからず、間違った集客方法で運用している方が多いのが現状です。
そこで今回は、WEB集客にはどんな手法があって、それぞれどんな特徴があるのかを解説します。
各手法のメリット・デメリットを理解することで、自社商品・サービスに合う手法がわかるはずです。
目次
WEB集客の種類
「WEB集客」といっても種類はたくさんあり、各集客ごとに特徴やメリット・デメリットが異なります。
今回は6つのWEB集客方法を紹介しますので、それぞれの特徴を理解しておきましょう。
・自然検索から集客
・有料検索から集客
・ディスプレイ広告から集客
・SNSから集客
・外部サイトから集客
・メールから集客
それぞれの集客方法を詳しく解説します。
自然検索から集客
自然検索(オーガニック検索)とは、GoogleやYahoo!などの検索結果画面において、広告以外の表示されている部分を指します。
GoogleやYahoo!などの検索エンジンでは、各アルゴリズムによって評価されたサイトを、上からランキング形式で掲載しています。
まずネット上にアップされたWEBサイトを認識するための作業(クローリング)を行い、その情報を検索エンジンのデータベースに登録(インデックス)する流れです。
検索結果のランキング付けは、検索エンジン独自のアルゴリズムによって決定しているため、ガイドラインに沿ってコンテンツを作成したり、サイトを運営しないといけません。
もし違反してしまった場合、検索結果に表示されなくなったり、検索順位が圏外に飛ばされるペナルティもあるため、注意しましょう。
自社サイトを上位表示させるためには、SEO対策が重要です。
SEO対策とは、自然検索において自社サイトが高い順位に表示させるための施策を指します。
日本では、利用されている検索エンジンの9割がGoogleとYahoo!です。
そしてYahoo!はGoogleのアルゴリズムを使用しているため、SEO対策はGoogleのアルゴリズムに最適化した施策を行いましょう。
SEO対策をすることによって、自社サイトが検索結果で上位表示するため、サイトを訪れるユーザー数が増加します。
さらに、一度作成したコンテンツは資産として残り続けるため、他の有料広告とは違い、コストをかけずに継続的な流入が見込めます。
サイトへのアクセス数が増えることで、自社へのブランディングにもつながります。
上位表示されているサイトを見て、認知が拡大していけば、会社名や商品名などのキーワードからの検索で流入増加するでしょう。
ただデメリットとして、すぐに効果はあらわれません。
効果が実感できるまで半年〜1年ほどかかるため、長期的な戦略として考えておきましょう。
有料検索から集客
有料検索(リスティング広告)とは、GoogleやYahoo!などの検索結果画面において、広告費を払うことで自然検索より上部に表示される部分を指します。
1クリックするごとに広告費がかかる仕様です。
広告を出稿するキーワードによってクリック単価は異なり、競合が多いとクリック単価は上がります。
広告の掲載順位に関してはオークション形式で決まり、広告ランクが高い広告ほど上位に表示されます。
広告ランクは、「品質スコア」と「入札単価」で決定される指標です。
品質スコアとは、推定クリック率、広告の関連性、ランディングページの利便性、この3つによって決定します。
つまり、リスティング広告で上位表示させるためには、以下の項目のいずれかを高めないといけません。
・入札単価
・推定クリック率
・広告の関連性
・ランディングページの利便性
リスティング広告は費用がかかってしまいますが、多くのメリットがあります。
まず、自然検索より圧倒的に上位表示させるのが簡単です。
自然検索で集客するためにはSEO対策を半年以上しっかり行う必要がありますが、リスティング広告は費用さえ払えば、すぐに集客効果が現れます。
また、「広告費がかかる」と言いましたが、テレビCMや雑誌広告などのオフライン広告と比較すると、リスティング広告は非常に低予算で広告出稿できます。
1クリックの単価が決まっているのですが、キーワードによっては数十円で出せる場合もある上、上限の予算も設定できるため、広告費の使いすぎも防ぐことは可能です。
他にも、ニーズの高い顕在層へアプローチできるため、自社商品・サービスの成約につながりやすいというメリットもあります。
ディスプレイ広告から集客
ディスプレイ広告とは、サイトやアプリの広告枠に掲載される広告です。
ディスプレイ広告がクリックされることで、商品・サービス紹介ページや問い合わせページなどの任意のページに遷移します。
フォーマットは文章だけでなく、画像や動画でも配信可能です。
そのため、自然検索や有料広告と比較して、多くの人の目に留まりやすくなります。
ディスプレイ広告の特徴として、ニーズがまだ顕在化していない潜在層にアプローチできます。
潜在層に広告を配信することで、自社の認知拡大につなげることが可能です。
課金方式は「クリック型課金」と「インプレッション課金」の2つがあります。
クリック型課金はクリックするたびに課金される方式で、インプレッション課金は広告1000回表示されるたびに課金される方式です。
どちらの方式も安価なため、予算の限られた企業でもコストを抑えた広告運用がしやすくなります。
また、リターゲティングも可能です。
リターゲティングとは、一度でも自社サイトに訪問したことがあるユーザーに広告配信する手法を指します。
リターゲティング広告を活用することで、自社を思い出してもらい、再訪問して自社商品・サービスへの申し込みにつなげることができます。
ただ、ディスプレイ広告のデメリットとして、リスティング広告と比較すると、クリック率やコンバージョン率が低くなりやすいことがあります。
つまり、ディスプレイ広告は成約を目的にすると相性が悪いです。
そのため、認知拡大を目的として広告運用していることを、自社の経営層に事前に理解してもらいましょう。
SNSから集客
SNSとは、インターネットを通じて人とつながれるサービスです。
個人でも簡単に無料で情報発信ができます。
SNSの特徴としては、広告のようにこちらから一方的な情報を与えるだけでなく、双方でコミュニケーションが取れるため、信頼関係を構築できます。
ただ、炎上リスクもあり、ブランドイメージの悪化にもつながる恐れがあるため、過激な表現や根拠のない情報発信は控えるようにしましょう。
集客に活用できる代表的なSNSを4つ紹介します。
①Facebook
Facebookは実名登録が必要なため、リアルで関わりのあるユーザー同士で利用される場合が多いです。
Facebookの特徴として、実名登録であることから、ユーザーの正確な情報が取得できるため、精度高くターゲティングできます。
利用者層は30〜50代と高めなため、ビジネスに活発なユーザーの集客効果があります。
②Instagram
Instagramは文章よりも、画像や動画などのビジュアルが重視されているSNSです。
そのため、ファッションや美容などの投稿が多めで、企業だけでなく個人のブランディングにも多く利用されています。
Instagramの利用者層は、Facebookとは対照的で、10〜20代の女性が多いです。
カフェや美容室を調べる際、Googleで検索する「ググる」よりも、Instagram上で「#」検索する「タグる」女性も増えています。
画像や動画で直感的にイメージしやすい美容室や飲食店との相性が良いSNSです。
③Twitter
Twitterは140文字以内の文章で1投稿が作成でき、最新情報を取得するのに適したSNSです。
利用者層は10〜40代と幅広い層に利用されています。
Twitterの特徴として、「いいね」や「リツイート」によって、一気に多くのユーザーに認知される可能性を秘め、拡散力に優れています。
ただ、匿名でアカウント作成でき、気軽に始めやすいことから、悪意のあるコメントや誹謗中傷コメントもされやすいため、注意しながら日々発信していかないといけません。
④TikTok
TikTokは最大3分の動画投稿が可能ですが、1分以内の短い動画が多いです。
撮影から編集、投稿まで一貫して行うこともできるため、気軽に始めやすいSNSと言えます。
利用者層は10〜20代が多いです。
TikTokは認知拡大の要素が強く、教育が弱いため、TikTokでは伝える内容を制限し、他のSNS(YouTubeなど)で詳細を紹介するような導線を設計して、ファンの育成につなげている企業も多くあります。
外部サイトから集客
他のサイトやブログに貼ってもらった自社サイトのリンクから集客する方法です。
外部サイトに自社リンクを貼ってもらうことを「被リンク」と言います。
被リンクを増やすためには、ユーザーが求める良質なコンテンツを作成しなければなりません。
良質なコンテンツを作成することは、他の集客方法より難しいですが、被リンクによる集客効果は非常に大きいです。
被リンクが増えることで、自社サイトのSEO効果も高まり、検索結果で上位表示されやすくなります。
他のサイトでどれだけ自社サイトが引用されているのか、第三者からの評価が重視されているのです。
ただ注意点として、以下のような行為は行わないようにしましょう。
不正なリンク設置が検索順位に影響を与える可能性があります。
・購入した被リンクを使う
・相互リンクを行う
・自社サイトと関連性の低いサイトから被リンクをもらう
・コピーコンテンツなどの低質なサイトから被リンクをもらう
もし意図せずに低質な被リンクを受けた場合は、削除したり否認操作をすることで、Googleからのペナルティを回避することが可能です。
メールから集客
メールを用いることで、見込み客の購買意欲を向上させ、売上アップにつながります。
一度でも自社商品・サービスを利用したユーザーで、メールアドレスがわかっていれば、こちらからいつでもアプローチ可能です。
代表的なメール配信手法として、2つあります。
①メールマガジン
メールマガジンは、配信希望の顧客全員が対象で、新商品の発売やキャンペーンの告知などを一斉配信します。
②ステップメール
ステップメールは、複数のメールを自分の設定したタイミングで配信します。
メール集客のメリットは、低コストで始められ、費用対効果が高くなりやすいことです。
印刷代や郵送費がかかるダイレクトメールより、月数千円で利用できる配信システムやツールを利用したメールのほうが低コストで始められます。
ユーザーはすでに自社商品・サービスへの興味もあるため、成約にもつながりやすいです。
さらに、ツールによってメールの開封率やクリック率などの効果も測定しやすいため、データを確認してすぐに改善できることもメリットになります。
ただデメリットとして、単発では効果は薄くなってしまうことがあります。
メールではユーザーとの継続的なコミュニケーションが重要なため、日々データを確認して修正するためのリソースが必要です。
WEB集客でSEO対策を行うメリット・デメリット
自然検索で自社サイトを上位表示させるためには、SEO対策が重要だとお伝えしました。
ここでは、SEO対策についてより詳細に解説します。
SEO対策を行うメリット
SEO対策のメリットは5つあります。
メリット1:集客効果が高い
自然検索で検索順位1位に表示された場合、検索ユーザーの約3割がクリックします。
つまり、月1万回検索されるキーワードであれば、月三千アクセスを集めることが可能です。
この多さはリスティング広告と比較すると、その集客効果の高さがわかります。
リスティング広告は自然検索より上位表示されますが、約3%しかクリックされません。
検索ユーザーが広告を避けているためです。
メリット2:広告費なし
SEO対策で上位表示されても、広告費はかかりません。
他のリスティング広告やSNS広告の場合、1クリックごと、もしくは1インプレッションごとに広告費が発生します。
サイトを運営するためのドメイン代とサーバー代は必要ですが、月一千円程度です。
リサーチやコンテンツ制作にもリソースは必要ですが、広告費は必要ありません。
メリット3:継続的に集客できる
SEOは中長期的な戦略になります。
競合よりも良質なコンテンツを作成すれば、たとえGoogleのアルゴリズムが変わっても、検索順位に大きな変化はありません。
上位表示し続けることで、広告費をかけず、継続的に集客が見込めます。
他の有料広告では、広告費を払った期間のみしか集客効果はありません。
メリット4:潜在層にもアプローチできる
SEO対策により上位表示させることで、顕在層だけでなく潜在層にもアプローチができます。
SEO対策では、キーワードごとにコンテンツを最適化できるため、自社商品・サービスを知らないユーザーにも情報を届けやすいのです。
潜在層へアプローチし、購入意欲を高めることで顕在層に変化し、購買してもらうことにつながります。
メリット5:ブランディングになる
自社コンテンツで検索ユーザーの悩みを解決することで、自社ブランドのイメージアップにつながります。
検索ユーザーの求める情報を提供しているサイトに、ユーザーは信頼感を抱くのです。
さらに上位表示されるキーワードを増やすことで、「〇〇のことであれば、この企業」と認識してもらえ、ブランディング効果も高まっていきます。
SEO対策を行うデメリット
SEO対策のデメリットは3つあります。
デメリット1:結果が出るまで時間がかかる
自社サイトを上位表示させるためには、手間と時間がかかります。
半年から1年以上かかると思っていた方が良いでしょう。
SEO対策は以前よりも複雑になっています。
ただキーワードを多く入れるだけでは、上位表示させることはできません。
内部SEO対策や外部SEO対策などを実施しながら、ユーザー第一のコンテンツを作っていく必要があります。
また、SNSでの情報発信を行って、自社サイトへ流入させることも効果的です。
さまざまな施策を試しながら、自社サイトの上位表示を目指していきます。
デメリット2:アルゴリズムの影響が強い
Googleは日々アップデートを繰り返しています。
そのため、上位表示されていたサイトがアップデート後、急に表示されなくなるという可能性もあり得ます。
ただ、対策をすることは可能です。
SEOの本質「ユーザーを満足させるコンテンツ」であれば、アルゴリズム変更にも大きく影響を受けません。
Googleは検索ユーザーの求める情報を上位表示させようとします。
情報発信者側としては、自社目線ではなく、ユーザー目線を意識してサイトを運営していきましょう。
デメリット3:専門的な知識が必要
自社サイトを更新していても上位表示されない場合、SEO対策の内容に原因がある可能性があります。
GoogleもSEOの仕組みを細部まで開示していないため、多くの情報収集や分析、フィードバックしながら対策をしなければいけません。
どれだけ考えて、テストし分析・改善したかによって、効果の差が大きく開きます。
もしSEO対策の知識がない場合、SEO代行業者への依頼も検討して良いでしょう。
ただ代行業者によって、SEO対策の知識量が異なるため、成果を出してくれる業者の選定が重要になります。
特に、検索数が多く、競合サイトも多いビッグキーワードでの上位表示を狙う場合、かなりのコストがかかります。
WEB集客でSNSを活用するメリット・デメリット
続いて、SNSで集客する場合のメリット・デメリットについて、詳しく紹介します。
SNSを活用するメリット
メリット1:拡散力が高い
投稿が共有されることによって、最新情報が速く広く拡散します。
企業はこの拡散力を活かして、自社商品・サービスを多くの人に届け、集客につなげることが可能です。
さらに自社商品・サービスの認知度が上がることによって、企業のブランディングにもつながり、新規顧客も獲得できます。
メリット2:始めやすい
SNSは文章や画像、動画を投稿するだけであるため、誰でも簡単に発信できます。
アカウントも無料で作成でき、運用も無料です。
専門知識が必要なホームページ制作・運用や、高額の広告費がかかるテレビCMや雑誌広告と比較すると、SNSは気軽に始めやすいです。
メリット3:人とのコミュニケーションが取りやすい
SNSは、ユーザーとの信頼関係を築くためのコミュニケーションツールです。
ただ情報を発信するだけでなく、コメントやDMを利用することによって、双方のコミュニケーションが可能になります。
リアルな意見を知ることで、今後のマーケティング活動に活かすことができ、売上にも貢献します。
今回は、4つの代表的なSNSのメリットもそれぞれ解説します。
①Facebook
特にBtoBでの集客におすすめのSNSが、Facebookです。
Facebookの利用者は30〜40代が多く、実名登録が必須なことから、個人情報や会社情報の詳細がわかります。
そのため、ビジネス目的で利用するユーザーが多く、BtoBはもちろんBtoCでも高額の商材を取り扱う業界に向いています。
②Instagram
ファッションや美容系などのビジュアルが重視される業界におすすめのSNSは、Instagramです。
Instagramは文章ではなく画像や動画がメインのため、視覚的にアピールしたい場合は向いています。
他のSNSと比較すると拡散力は劣りますが、ハッシュタグを設定することで自分のフォロワー以外にも情報を届けることが可能です。
③Twitter
最初に始めやすく、拡散力を重視したい人におすすめのSNSが、Twitterです。
Twitterは1投稿140文字以内と決まっているため、気軽に投稿ができ、継続もしやすいです。
さらに「いいね」や「リツイート」機能があり、拡散力が圧倒的に優れています。
投稿が拡散されることで認知度は高まり、フォロワーも一気に増やすことが可能です。
④TikTok
簡単に動画が作成でき、拡散力を重視したい人におすすめのSNSが、TikTokです。
TikTokは、動画の撮影から編集、投稿まですべて無料アプリ内で行うことができます。
また、投稿した動画はフォロワーがいなかったとしても100人程度には必ず表示される仕組みになっているため、最初の認知拡大に効果的なSNSです。
SNSを活用するデメリット
SNS集客で注意すべきデメリットは3つあります。
デメリット1:地道な検証が必要
最初は認知がないため、拡散もされずにフォロワーも増えづらいです。
認知を拡大していくためには、投稿をする必要があるのですが、どんな方法で投稿するのがターゲットに刺さるのかわかりません。
そのため、地道な検証が必要です。
たとえば、文章だけの投稿がいいのか、図解を用いた投稿がいいのか、動画投稿がいいのか、など。
投稿する時間や投稿内容をできるだけ同じにして、複数の投稿方法を試してみましょう。
デメリット2:炎上リスクがある
投稿内容によっては炎上する可能性があります。
SNSは拡散力があってバズりやすいというメリットがあるんですが、それはデメリットにもなります。
表現方法によって違う伝わり方をしてしまったり、内容が差別的に捉えられてしまうと、その投稿もすぐに広まってしまい、炎上リスクがあるのです。
炎上は企業のイメージダウンにもつながるため、慎重に情報発信は行いましょう。
デメリット3:成果があらわれるまで時間がかかる
SNSで集客できるようになるまでには、時間のかかる可能性が高いです。
SNSは中長期的な戦略であることを事前に認識しておきましょう。
継続していくことが大切であるため、継続していくだけの時間や資金などのリソースがあるかどうかの確認もしてください。
WEB集客の施策を行うときのポイント
WEB集客をする前に、必ずおさえておくべきポイントがあります。
以下4つのポイントを意識しないと、いくらWEB集客を続けていても効果が出ない可能性もあるため、必ず理解しておきましょう。
・集客の目的を明確にする
・ターゲット層を決める
・自社の強みをPRする
・顧客ファーストでコンテンツをつくる
集客の目的を明確にする
「WEB集客をする目的はなんでしょうか?」
この質問にすぐ答えられない方は、まだWEB集客をしないでください。
目的が曖昧なまま実行に移してしまうと、絶対に成功しません。
WEB集客をする目的は、ユーザーに購入や問い合わせなどの何らかの行動(コンバージョン)を取ってもらうことです。
自社サイトへのアクセス数を増やすことではないはずです。
コンバージョンとしては、商品購入や問い合わせだけでなく、無料セミナーの申し込みや資料請求、メルマガ登録でも良いでしょう。
しっかり自社に合った目的を定めてください。
目的を明確にしておけば、これから制作するコンテンツの方向性が決まり、迷うこともなくなります。
さらに、今どんな施策が必要なのか判断しやすくなるため、行動しやすくなるはずです。
ターゲット層を決める
目的が決定したら、次はどんなユーザーを対象にWEB集客を行うのか決めていきます。
ユーザーによっては、悩みが深くて購買意欲が高い人もいれば、今はそれほど興味がない人もいます。
もしターゲットを誰にするか決められないのであれば、購入意欲が高そうな見込み客を優先してください。
ターゲットが決まれば、そのターゲットについてしっかり言語化しましょう。
言葉にすることで、ターゲットについての理解も深まり、WEB集客の施策を考えやすくなります。
言語化する際のポイントとしては、自社商品・サービスを購入するであろう人が持っている悩みやニーズを考えてみることです。
悩みやニーズが理解できていると、細かいターゲティング設定やキャッチコピー作成、実施する施策も思いつきやすくなります。
逆に、ターゲットが明確になっていない場合、ターゲティング設定がずれていたり、作ったキャッチコピーも誰にも刺さらないものになってしまいます。
もし今のWEB集客が「反応ない」と思っているのであれば、ターゲットのリサーチが不足している可能性が高いため、しっかりターゲットを明確にしてください。
ターゲットの性別や年齢、興味関心のあること、悩んでいることなど、深く掘り下げるほど、ターゲットに刺さりやすくなる訴求でWEB集客できるはずです。
自社の強みをPRする
ネット上には、自社商品・サービスの競合となる他社商品・サービスが数多くあります。
その中で、自社商品・サービスを選んでもらうためには、自社の強みをアピールすることが大切です。
WEB集客で成功するためには、ターゲットにどんな情報を発信するのかが重要になってきます。
顧客に知って欲しい自社の魅力を、コンテンツで発信していきましょう。
たとえば、広告を出す場合は、自社の強みに関する情報を広告文に入れます。
SNSで情報発信するのであれば、自社の経験から得られたことや気づきを発信することが大事です。
自社の強みや独自の気づきを発信していれば、魅力的に感じる人も出てくるでしょう。
興味を引くことができれば、ファンの獲得につながり、継続的な商品・サービスの購入につながって、売上拡大が見込めます。
顧客ファーストでコンテンツをつくる
コンテンツを作成する際は、ターゲットが興味関心を持っている情報であることが大前提です。
つまり、ターゲットのニーズや悩みを解決するコンテンツを作りましょう。
悩みを解決することができれば、自社への信頼性が生まれ、自社サイトに再び訪れてくれる可能性が高いです。
自社への関心が高まったところで、自社商品・サービスはどんな問題解決できるのか具体的に提案します。
自社商品・サービスを紹介する際は、訴求ポイントを明確にしてください。
商品・サービスのメリットを説明するだけでなく、ターゲットが自社商品・サービスを使った後に得られるベネフィットを伝えることも大切です。
今ネット上にはたくさんの情報が溢れているため、普通の説明だけでは見向きもされません。
しっかり差別化した情報を伝えることで、ターゲットに興味を持たれるでしょう。
WEB集客の効果を高めるならツールの導入を検討しよう
WEB集客を成功させるためには、ツールの導入が必須です。
ツールを積極的に利用することで、WEB集客の効果を最大化できます。
特に、リソースが限られている中小企業の場合、ツールなしでWEB集客するのは無謀と考えた方が良いでしょう。
ここでは、「WEBサイト制作」と「データ分析」に役立つツールを紹介します。
最低限のツールになるため、必ず導入してください。
質の高いページ制作に繋がる
自社サイトを持って情報発信していくためには、WEBサイト制作が必要です。
ただ、サイト制作にはプログラミングや専門的な知識が必要なため、全くの初心者には難しい。
WEBサイト制作会社に依頼することもできますが、費用もかかってしまいます。
できるだけ予算を使いたくない企業がほとんどのはずです。
そんな社内にはWEBデザイナーやエンジニアがいなくて、予算もあまりない企業におすすめなツールが、CMS(Contents Management System)です。
CMSとは、専門的な知識は一切必要なく、プロ並みのWEBサイトが制作できるツールになります。
豊富なテンプレートや機能が入っているため、複雑なプログラミングも必要ありません。
自由度も高いため、自分好みのサイトに仕上げることが可能です。
代表的なCMSは「WordPress」という無料で使えるWEB制作ツールです。
文章や画像、動画などのデータを組み合わせて、自動的にWEBページが作成できます。
また、WEBサイト内のコンテンツを作成する上で役立つツールも紹介します。
自社コンテンツが上位表示できるように評価・修正する「SEOツール」です。
代表的なSEOツールを1つ紹介します。
コピペされた文章ではないかどうかをチェックするツール「CopyContentDetector」です。
使い方は、コピペチェックしたい文章を入力して「チェック」ボタンを押すだけで、調査結果が表示されます。
一度に4,000文字までであれば、無料プランでも利用できます。
確認すべき項目は、「類似度」と「一致率」です。
類似度は、他のWEBサイトに似たような文章がないかを確認し、3段階評価とパーセンテージで度合いを表します。
一致率は、他のWEBサイトの文章との一致率を計算し、3段階で評価されます。
コピペ文章だと、サイトの評価も下がり、後々大きな問題になる可能性もあるため、文章作成後はこのツールで確認するようにしましょう。
データ分析に繋がる
WEB集客では、施策の結果を分析して改善を繰り返すことが重要です。
分析ツールはたくさんあるため、ここでは代表的なツールを3つ紹介します。
分析ツール1:Googleアナリティクス
Googleアナリティクスは、Googleが提供する無料の解析ツールです。
以下のようなユーザー情報を解析できます。
・WEBサイトを訪問したユーザーの属性
・訪問ユーザーの流入元
・訪問ユーザーはどのページを閲覧したか
・訪問ユーザーはどのページで離脱したか
・訪問ユーザーの滞在時間
・WEBサイトのアクセス数
分析ツール2:Google Search Console
Google Search Consoleは、Googleが提供する無料の検索分析ツールです。
主に、以下のようなユーザー情報・行動を解析できます。
・自社サイトが検索結果に表示された回数
・自社サイトが検索結果でクリックされた回数
・訪問ユーザーが検索したキーワード
・自社サイトにバグが発生しているかどうか
・自社サイトの表示速度
・自社サイトに貼られているリンク
分析ツール3:Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナーは、Google広告の広告主に提供されているツールです。
以下のような指標を確認できます。
・キーワードの検索ボリューム
・対象のキーワードの関連キーワード
・競合性の高さ
WEB集客でブログ運営を実践するメリットは?
続いて、WEB集客でブログを用いるメリットを詳しく解説します。
ブログ集客の大きなメリットは2つです。
低予算で実践できる
ブログ集客の最も魅力的なメリットは、低予算で始められることです。
たとえば、テレビCMや雑誌広告、新聞広告を出そうと思った場合、一度の掲載に数百万円かかることもよくあります。
WEB広告だったとしても、リスティング広告であれば1クリックごとに費用がかかってしまうため、クリックが増えるごとにどんどん広告費も増えていきます。
しかし、ブログであれば、ドメイン代とサーバー代だけで、広告費は一切かかりません。
たとえ自社サイトのアクセス数がどれだけ増えたとしても、追加料金はかからないのです。
ドメイン代とサーバー代も年数万円で運用できるため、かなり低価格と言えます。
ただ注意点として、上位表示されていないと集客効果は薄いです。
そのため、上位表示できるようにしっかりSEO対策を行いながら、良質なコンテンツを量産していく必要があります。
上位表示さえしていれば、集客効果はずっと続くため、勝手に自社サイトへのアクセス数が増え、集客につながっていきます。
結果、企業の知名度向上やコンバージョンの獲得につながるでしょう。
ファンの獲得に期待できる
ブログはファンの獲得にも効果的です。
自社サイトで顧客が求めているコンテンツを提供できれば、定期的にブログを読んでくれるファンが獲得できます。
顧客が求めるコンテンツを作るためには、まず顧客が何に悩んでいて、どんなニーズがあるのか、顧客のリサーチを徹底的に行うことです。
顧客について深く理解できることで、作るべきコンテンツもわかってくるはずです。
もし一度でも顧客の悩みを自社コンテンツで解説できた場合、顧客は自社に興味を持ち、他のコンテンツも見てくれる可能性が高くなります。
何度もコンテンツを読んでくれることで、WEBサイト内で紹介している自社商品・サービスにも興味を持ってくれます。
結果、コンバージョンの獲得につながるのです。
さらにファン化を深めることで、他のブログやSNSでも自社サイトを紹介してもらえたり、拡散してもらえることもあり、さらに集客効果が高まります。
WEB集客のためにコンテンツを量産するメリット
ここまでで何度もコンテンツについて触れてきましたが、それぐらいWEB集客においてコンテンツは重要なものです。
SEO対策をしてブログを作るにしても、SNSで情報発信するにしても、コンテンツは必ず必要になります。
ここでは、コンテンツがあることでどんなメリットがあるのかを解説します。
不特定多数の人に宣伝できる
ポスティングやフリーペーパーなどのオフライン広告を利用した場合、リーチできる地域はかなり限定されてしまいます。
それに対して、WEB上にアップされたコンテンツであれば、日本全国にリーチを広げることが可能です。
また、テレビCMや新聞広告などのマス広告を利用していない企業でなければ、知名度もないはずです。
認知されないことには商品・サービスの購入もされないため、かなり不利なスタートになります。
テレビCMや新聞広告をしようにも、一回の掲載で数百万円かかるため、中小企業では難しい現状があります。
そこで「WEBコンテンツ」です。
ユーザーの求める良質なコンテンツを発信することで、自社のことを認知していない潜在層にもアプローチができます。
自社サイトにどんどん良質なコンテンツを量産していけば、上位表示されて企業の知名度向上につながるでしょう。
さらに、SNSで良質なコンテンツについて投稿すれば、高い拡散力で大きな宣伝効果が期待できます。
企業の資産になる
一度作成したWEBコンテンツは、資産として残り続けます。
自分で削除しない限り、WEBコンテンツはネット上に残り、長期的に集客効果をもたらし続けます。
つまり、コンテンツを追加すればするほど、自社サイトの集客効果は大きくなっていきます。
集客が増えれば、自社サイトの評価も高くなって上位表示されるようになり、自然検索からの流入も増えていきます。
WEBコンテンツを積み上げるほど、それは自社の資産となり、この先の売上を向上させていくのです。
ただ注意点として、質の高いコンテンツでないと、集客効果は見込めません。
ユーザーのためになるコンテンツを作るようにしましょう。
WEB集客は専門家に任せるのも一つの手段
WEB集客には、時間と労力が必要です。
特に、SEO対策は専門知識やノウハウがないと、結果が出しづらいというのもあります。
そこで、WEB集客の専門家に任せることも1つの手段として検討してみてください。
専門家に任せることのメリットもあるため、それを最後に紹介します。
良質なコンテンツを制作してもらえる
WEB集客には、良質なコンテンツが必要であるとお伝えしました。
ただ、質の高いコンテンツをつくるためには、専門的な知識やノウハウが求められます。
もちろん、これからWEB集客に関することを学んでから、実際に自社で運用していくことも可能です。
しかし、ゼロから勉強する場合はかなりの時間がかかってしまいます。
そのため、すぐに成果を出したいのであれば、WEB集客のプロに任せてしまった方が早いです。
プロに任せてしまえば、自分は専門知識を学ぶ必要はありません。
知識のない人が作るコンテンツと、プロが作るコンテンツは、集客効果は全く異なります。
効率的な集客ができるのは、専門知識を持ったプロが作るコンテンツです。
広告費よりも低予算で依頼できる
「WEB集客を専門家へ依頼すると、無駄な費用が多くかかってしまう」と懸念する人も多いですが、結果的に見てみると安いことがわかります。
広告費をかけるよりも、新たな人材を採用するよりも、外注してしまった方が安いというケースは多いです。
人材をWEB集客できるまで教育するのにも高額がかかりますし、月の人件費もかかってしまいます。
また、外注は好きなタイミングで利用を止めることもできますが、社員を雇用してしまった場合はすぐに退職してもらうわけにはいきません。
柔軟に動けるのは、外注のメリットでもあります。
外注費に関しては、依頼するコンテンツ量や外注先の実績によっても異なります。
安すぎる代行業者は質の低いコンテンツを納品される可能性があるため、ある程度の価格帯の業者を選びましょう。
WEB集客の種類まとめ
WEB集客には数多くの種類があります。
どの集客方法にもメリットとデメリットがあり、自社の商品・サービスによって合う合わないがあるため、自社に最適な手法をまずは探してみてください。
集客手法が決まったら、実践する前にWEB集客の基礎基本を学びましょう。
今回、WEB集客する上でのポイントをお伝えしましたので、そのポイントを意識して集客を開始してください。
大前提として、ユーザーに有益なコンテンツを作ることが重要です。
良質なコンテンツを量産しながら、便利な分析ツールを用いて検証・改善を繰り返し、集客効果を高めていきましょう。